「今回のサド公爵夫人は、事件である」
なるほど、
演出の鈴木勝秀さんの熱意が伝わりました。
いや、それだけでなく、なんかこう、観ているものに熱いものが…
東京グローブ座
『サド公爵夫人』
作 三島由紀夫
演出 鈴木勝秀
ルネ(サド侯爵夫人) 篠井英介
シミアーヌ男爵夫人 石井正則
アンヌ(ルネの妹) 小林高鹿
シャルロット(モントルイユ夫人家政婦) 山本芳樹(Studio Life)
サン・フォン伯爵夫人 天宮良
モントルイユ夫人(ルネの母親) 加納幸和
すべて俳優陣は男性。
それがまた、婦人たちの会話に意味を持たせる。
豪華。貴婦人。
すごく堂としていて、醸し出される言葉がこちら側の脳に届く頃には景色になっている。
目を瞑るりたくなるような描写も、愛を感じ、そして最後は自分になる。
きっと、脚本が出来ているのでしょうね。
3F席だったけど、十分堪能してきました。
良かったです。
小道具といえば、馬のムチと、手紙、杖、刺繍セットくらい、
あとは素舞台。
18年の時の流れも納得。
舞台っていいですよね。