hami-nyoの日記

日々つらつらと、観たお芝居や映画の事とか書いてます

初台

新国立劇場 中劇場
「3つの悲劇」−ギリシャからVol.2
『たとえば野に咲く花のように』−アンドロマケ−
作 鄭義信
演出 鈴木裕美

美術 島 次郎
照明 原田 保
音響 友部秋一
衣裳 宮本宣子
ヘアメイク 西川直子
振付 前田清実
殺陣指導 川原正嗣
       前田 悟
方言指導 明石 良
演出助手 城田美樹
舞台監督 村田 明
総合舞台監督 矢野森一

芸術監督 鵜山 仁
主催 新国立劇場


はじめての中劇場。
いつも新国立行くときはなぜか走る。駅から近いのに遠いのです。
中劇場と気付いたのも、小劇場で違う演目があったから。。。
すごく大きい空間でびっくりです。しかもどの席からでもよく見えるつくりになっていて、感激しました。
ただ、昨日は客入が今ひとつだったので残念ですね。
とても良い作品なのでもっと多くの人に観ていただきたいですよね。


この作品はまずせりふの時代 2007年 11月号 [雑誌]で読んでから観ました。
博多訛りが、桟敷童子を思い出させる。「ほんなこつぅー」
もう、読みながら涙がでてくる、笑っちゃう。
ト書きもわかりやすく書いてあって、今回の演出もそれに則していました。
また、あの雨がいいですよね。
すごい技術です。
あの床はどうなっているのだろう?とか思いましたよ(笑)
設定が1951年、せりふの中で「…50年先に生まれたひとらに、うちのいまの苦しみや哀しみは、とるにたらん、どうでんよかこつになっとる
…」ってすごいセリフだなぁ、と思います。
サラリと未来をみているけど、今の自分たちの苦しみや哀しみがあって50年先に生まれたひとたちは幸せなんだよって…いってる。
わぁ思い出しても泣けます。
何故泣けるのか、たった2時間10分の中に「人間」「死と生」が描かれているのですよ。ラストなんか夢・希望・明日が…


さて、今月末も鄭義信さんの『僕と彼と娘のいる場所』を観ます。
こちらは演出も鄭さん。また泣かされそうです。