hami-nyoの日記

日々つらつらと、観たお芝居や映画の事とか書いてます

尻尾は冷たい

ゾクゾクっ。
舞台っていいですねぇ。
昭和もいいです。
いい脚本はやはりいいです。
活かすも殺すも演出と出演者…
というようなことをケラさん言っていましたが
ちゃんと生きていた。


下北沢本多劇場
M&Oプロデュース
オリガトプラスティコ
『龍を撫でた男』
作・福田恆存
演出・ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演・山崎 一、広岡由里子緒川たまき赤堀雅秋、大鷹明良、田原正治、佐藤銀平、猪俣三四郎


この作品が昭和の翻訳家であり、劇作家であり、構成作家でもある「福田恆存」の作品と知りまず原作を何回か読み返しました。
なので、キャストを想像しながら読むこともできました。
今夜はその目の前で立体を観たわけで…。
原作のままだ。
…あたりまえですね。
スリリングでエロくてみんな気違いだ!!
セリフがグサグサ刺さる刺さる!!!
何が現実だか、芝居だかわからなくなる。
その怖さに笑ってしまう。
客席にいて、龍の尻尾を撫でた感覚になる。
なかなか最近観ることのできない舞台です。
観て良かった。
幸せです。


あ、猪俣三四郎さんがすごくイイ。
「世田谷カフカ」でも「2人の夫とわたしの事情」の弁護士役でも
すごく良かったけど、今回もなんか圧倒されてしまいました。
もちろん、広岡由里子さんの狂気とか緒川たまきさんの存在感とかそれはそれは楽しかった。山崎一さんは昭和の精神科医やらせたら世界一!かも。